こんにちは☀️
柴山音楽教室 柴山けいこです🎵
今日は、私がピアノ指導をはじめ、誰かに何かを教えるときに大切にしている「怒らない」という姿勢について、お話ししてみたいと思います。
子どもでも大人でも、誰かに何かを伝えるというのは、とても繊細で、そして尊い行為です。
私が「怒らない」と決めているのは、それが甘やかしでも遠慮でもなく、本当に大切な“学び”を届けるために、一番効果的だと感じているからです。
【怒っても、人の心は開かない】
人は怒られると、一時的に行動は変わるかもしれません。
でも、その多くは
「怒られたくないからやる」
という動機。
本当の理解や、心からの「やってみたい!」という気持ちとは、ちょっと違うものなんです。
ピアノのレッスンでも同じ。
音を間違えても、リズムがうまくとれなくても、それは「できない」のではなく、
「これからできるようになる途中」
その瞬間に怒られてしまったら
せっかく芽生えかけた“好き”や“楽しい”の気持ちがしぼんでしまうことも。
【「怒る」と「叱る」は、似ているようで違うもの】
よく、「怒らないって、じゃあ叱ることもしないの?」と聞かれることがあります。
でも私にとって、「怒る」と「叱る」はまったく別のものです。
怒るは、自分の感情をぶつけること。
「なんでできないの?」「前にも言ったよね!」と、イライラや失望が前に出てしまうこと。
一方で、叱るは、相手の成長を願って「正しい方向に導く」ための伝え方。
気持ちはあくまで冷静で、目的は“相手を責めること”ではなく、“気づかせること”なんです。
私は、叱ることは必要だと思っています。
でもそれは、「怒ること」ではなく、「心を込めて伝えること」。
その違いをいつも自分に問いかけながら、レッスンに向き合うようにしています。
【教えることは、心に火をつけること】
私たちが本当にしたいのは、誰かを“コントロールすること”ではなく、
その人の中にある可能性や自信に、そっと火をつけること。
「できたね!」
「その工夫、いいね!」
「失敗しても大丈夫。次があるからね」
そんな言葉の積み重ねが、何かを学ぶ力を育ててくれると
私は信じています。
【“怒らない”は、無関心とは違う】
誤解されがちですが、「怒らない=なんでもOK」ではありません。
間違ったことを正さないのではなく
“どう伝えるか”
を選ぶということ。
伝えるときは、できるだけその人の気持ちを守りながら、前向きになれるように声をかけます。
失敗しても、叱られることを恐れず、チャレンジできる環境。
そんな安心の中でこそ、学びの力はぐんぐん育つと思うのです。
誰かに教えるということは、時に自分自身の在り方を問われる時間でもあります。
私もまだまだ試行錯誤の毎日ですが、これからも心からの学びを届けていきたいと思っています。
長くなってしまいました💦
読んでくださって、ありがとうございました✨